斉藤犬子のスロウな日々

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育児日記とゆるく生きるためのアレコレ

子どもは余裕ができてから作るものじゃない

こんにちは、斉藤犬子です。

今日は、子どもは余裕ができてから作るものじゃない!と思ったことについて書きます。

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妊娠出産は簡単ではない

先日、子どもは余裕ができてから作りたいという記事をどこかで読みました。

はっきり言って「こいつアホかな…」と思ったのでブクマもしていませんしどなたの記事かも覚えていませんが、男性が書かれたことだけは覚えています。

人間ですから色んな考えがあって当然です。自身の仕事や将来のことを踏まえて、少しでも余裕を持ってから子どもを作りたいと思うのは仕方ないことでしょう。妻や子どもを養っていくための貯蓄や責任とか、色々考えてしまいますから。

でも「余裕ができてから子どもを作る」という考え方って、とても自分勝手だと思いませんか? 子どもを妊娠して出産しなければいけないのは女性です。その女性の事情が全然考慮されていないと思うのです。

そもそも、子どもは「さあそろそろ作ろうか!」と言ってすぐにできるものではありません。女性は簡単に妊娠して出産できるものという勘違いと知識不足が根底にあって恐ろしいなと感じました。

自然妊娠ができないとか、流産死産はごく稀なことでまさか自分たち夫婦は直面しないだろうとか、どこか他人事のように考えているのではないでしょうか。

それは件の記事を書いた方を責めるのではなく、男性に限らずわたしたち女性だって知識不足です。わたし自身も妊娠出産してから知ることがたくさんありました。命に関わる妊娠出産について、当事者になるまであまりにも知らないことが多すぎるのです。

妊娠後の流産は他人事ではない

「余裕ができてから子どもを作る」と考えている方は、きっと周りが何のトラブルもなく子どもを作っているから妊娠出産を簡単に考えてしまうのかもしれません。

ですが、妊娠出産のトラブルは決して他人事ではありません。

猫野きなこさんのブログで母親の年齢と自然流産率について紹介されていました。

驚くことに、25歳から34歳という最もリスクが低い年齢であっても約10%は流産の危険性があるというのです。まだ若いから大丈夫〜とかのんきに考えている方の感覚では、流産なんて全体の1%くらいにしか思っていないのではないでしょうか?

周囲の人たちが普通に子どもを作っているのは、たまたま何事もなかっただけで実は流産のリスクは誰にでもあるのです。

最近になって母親の友人や近所のおばさま方に話を聞いてみると「2人子どもを産む前に流産したことがある」など、実は流産経験のある方が多いことを知りました。わたしが仲良しだった同級生に、生まれてこれなかったきょうだいがいたということです。子どもの頃はそんなこと全然知らずにいました。

また、それ以前に男性女性それぞれに何らかの原因があって妊娠に至らない場合もあります。健康で自覚症状がないことがほとんどですから、まさか自分が不妊症だなんて考えないでしょう。

自分たちは大丈夫だろうと考えないでほしい

なぜこの話題を出したかと言うと、わたしの妹が念願の妊娠をしたからです。

妹はわたしよりも先に結婚しました。結婚して初めの3年は旦那が資格の勉強で忙しいから子作りをしないのだと言っていました。

夫婦で話し合って決めたことだったのでしょうが、妹は子どもが欲しそうでした。基礎体温をきちんとつけたり風疹の予防接種に行ったり乳がん検診に行ったり、いつでも子作りできるよう準備をしているように見えました。

結婚して4年目、旦那が無事資格を取得したので妹夫婦はようやく子どもを作ろうとしましたが、なかなか授かりません。そんな中で妹が子宮がん検診に行った際、卵巣に腫瘍があることがわかったのです。

腫瘍と聞いて、妹は真っ先に卵巣がんと思ったそうです。幸い腫瘍は悪性ではなく、内視鏡手術で取り除けば問題ないと言われました。

ですが、その手術が問題でした。妹が受診した病院では手術の予定が混み合っていて一年近く前待たなければいけないと言われました。

早く子どもが欲しいのに、一年も待たされるなんて…。その間に姉のわたしが妊娠したり友人が出産したので、妹は「どうして早く子どもを作らなかったんだろう」と後悔したそうです。

結局は早く手術をしてくれる別の病院を紹介してもらったのですが、そこでも手術は半年後と言われました。手術を待つ間に腫瘍は直径4cmから6cmまで大きくなり、下腹部が引き攣れる感覚が分かるようになりました。妹はとても怖い思いをしたと思います。このまま腫瘍が大きくなって卵巣がダメになったらどうしよう…と。

無事に腫瘍を取り除けたのが春のこと、それから間も無く妊娠できたのです。やはり腫瘍のせいできちんと排卵できていなかったようです。

妹はとても健康で生理痛もほぼありませんでした。わたしの方が生理痛が酷かったくらいです。それなのに、まさか卵巣に腫瘍があるとは想像もつきません。

結果的に妹は妊娠することができましたが、当初「子どもはすぐにできるだろう」と想定していたよりも遠回りになってしまいました。また、タイミングよく子宮がん検診に行ったおかげで腫瘍を発見することができました。発見が遅れたり腫瘍が悪性だと卵巣ごと摘出しなければいけないケースもあることを考えると、とてもラッキーだったとしか言えません。

卵巣摘出も、珍しいケースではありません。

以前の職場で、わたしを含めた4人の女性スタッフのうち2人が卵巣を摘出していました。1人は子どもを出産した後に、もう1人は未婚の女性です。卵巣が片方ありませんので、言わずもがな妊娠する確率は下がります。「まだ結婚もしていないのにな…」と落ち込む彼女を「まだもう一つ残っているから大丈夫だよ」と皆で励ましましたが、当事者はわたしたちが思う以上に不安です。だって子作りをするまでどうなるかわからないのですから…。

さいごに

今日もツラツラと書き殴ってしまいましたが、「子どもは余裕ができてから作りたい」と考えている方へ、妊娠出産は簡単ではないということを知って欲しくて書きました。

卵巣や子宮の病気は生活習慣病のように予防できませんし、誰でもかかる危険性があります。先にも書いたとおり、珍しい病気でもありません。妹の件があって、定期的に子宮がん検診や乳がん検診を受けることが大切だと改めて感じました。

そして妊娠初期における流産も防ぐことはできません。え、流産て安静にしていたら防げるものじゃないの?と思った方は大きな勘違いをされているのでググってくださいね。

妊娠中毒症など母体が危険に陥ることもありますし、分娩だって命がけです。医療技術が進歩しても、どうしても救えない命もあります。

ですから、どうか妊娠出産を簡単に考えないでください。「余裕ができてから」なんて勝手なことを言わないでください。親になる心構えなんて、誰も十分にはできません。子どもが生まれてからは想定外のことがたくさんありますから。

「早く作っておけばよかった」と後悔しないためにも、女性の体や病気の知識を少しでも知って欲しいと思います。

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